「世界観」と簡単に言うけれど、一つの世界が形作られるためにはその背後におびただしい数の試行錯誤が隠れている。
パペットモーションアニメPUIPUIモルカーのアートブック「THE ART OF PUI PUI MOLCAR」は、改めてその試行錯誤を強く認識させてくれる良書でした。
モルカーとは何ぞや?という方はアマプラあたりで見てください。
モルモットが車になった世界、1話3分に凝縮された濃厚な物語です。
この本を読んで、良い物語=新しい世界をつくるためには圧倒的な情熱と継続的な努力が必要不可欠であることを強く感じ取りました。
モルモットを車に見立てるというアイデアは2016年の時から既にあり、2019年から2年間の制作を経て世に生み出されています。30分のアニメに2年間。少しずつ、少しずつ、完成への道のりを辿っていったのだと思います。
単なるデザイン集に留まらず、初期案からの変化・制作風景などと合わせて「世界をつくる」ということのすごさを思い知らされました。
モルカー関連の書籍を選ぶなら、これなら間違いないという1冊におすすめさせて頂きます。
それにしてもモルモットはかわいいですね!
せおぶんぐ