せおぶんぐ

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ムーミン・コミックス展 ムーミンのおしりを探して

 

 

ムーミン・コミックス展に行ってきました。
 
 
 

 

新型コロナウイルスの影響で美術館の観覧を数年自粛していましたが、この度めでたく訪れることができました!久々の美術館の空気、本当に嬉しかったです。
 
ムーミンは主な展開として児童書・絵本・新聞漫画のメディアミックスがなされ、今回はそのうちの新聞漫画にフォーカスした展覧会。日本初公開の原画も展示されるとのことで期待していました。
 
 
 
ところでこちらの品を見てください。
 
 

 
「?」と思った方、こちらはムーミンのおしりマウスパッドです。
 
 
この品を初めて見た時、「なんてかわいいんだ!!!」と衝撃を受けました。
一見なんの物体なのか全然分からないところがとてもキュート。
ムーミンの造形はぽてぽてとしていて、おなかまわりなんかさわるともっちりしてとてもやわらかそう。その造形が存分に生かされた素敵なフォルム。
 
 
 
 
今回展覧会があると知った時、このムーミンのおしりの原画をぜひ見てみたい!と思いました。
 
 
 
 
期待に勢いづいてチケットを購入し、中に入ってみると…。
 
 

ムーミンのおしりパネルが!!!
 
展示室入ってすぐのところで、写真撮影OKなブースでした。企画者の方、ものすごくよくわかってらっしゃる…!!!握手したいと思いました。
テンションが上がって若干写真がブレてます。
途切れてしまっていますが写真左下、これ、おしりマウスパッドに使用されているコマです!!!ちょっと感動してしまいました…。
 
 
 

 
WHAT'S THIS?のコマ、本当にこれは何?という感じですが、これがムーミンコミックス第1話の1コマ目だったそうです。ムーミンのおしりから始まる物語。
ムーミンコミックスは話が新しく始まる際は、この1話目にならってムーミンのおしりから始まるのがならわしとなったそうです。
 
 
 
 
 
 
初手おしりで本懐を遂げてしまったので、後は消化試合といった感じでゆるく観覧することができました(今思えばこれは原画ではなくパネルなのですが、この時はこのおしりがこれほど認知されている!という事実に感動していました)。
 
 
原画というので、ペン入れ後の原稿を想像していたのですが、基本は鉛筆画のネームやスケッチ中心で、たまにキャラクター表などのペン画が展示されている、といった内容でした。
 
2014年にトーベ・ヤンソン生誕100年記念でムーミン展が開催されており、そちらはペン入れ後の完成原稿中心だったので、いい差別化になっていたと思います。
 
このネームやスケッチがとてものびのびとした線で描かれていて、けれど漫画としてもとても上手に構成されているんですね。子どものような純粋な想像力と、大人の緻密な構成力が合わさっていてムーミンのもったりしたかわいさが完成していました。古代エジプトに行く話が好きです。
 
 

 

展示の最後に飾られていたムーミンの置物。トーベ・ヤンソン氏とも写真を撮ったことのある歴史ある品です。人の腰くらいの高さで少し小さいなと感じましたが、これが実物大なんでしょうか?妖精なので確かにこれくらいのサイズ感がちょうどいいのかもしれない。
 
 
 
今回はムーミンのおしりを探して展覧会を訪れましたが、パネル・スケッチともにお目当てのおしりを拝見することができて本当に良かったです。まんまるでもちもちしてそうですよね、ムーミンのおしり。かわいかったです。
 
 
 
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