ニッコーのBONEARTH(ボナース)は棄てられるはずだったボーンチャイナを生まれ変わらせた、真っ白で美しい肥料です。
ボーンチャイナ、無印良品の食器を愛用しているのでピンと来るものがありました。
18世紀のイギリスで製法が確立されたボーンチャイナは、その名の通り骨(牛の骨灰:ボーンアッシュ)を使用して生産されています。
生産方法の確立などから現代ではかなり安価になりましたが、磁器と並ぶ高級品として扱われていますね。
ちなみに当時のイギリスで磁器のことを発祥地兼最大産地だった中国にちなんで「チャイナ」と呼んでいたため「ボーンチャイナ」という名前だそうです。
BONEARTH(ボナース)の概要を見て、「これはすごいぞ…」とうならされました。
- 安全・効果が持続しやすく、花や実を育てるのに特に効果的
- 見た目も美しく、園芸用品の化粧砂としても活用可能
- 廃棄や埋め立てに伴う環境負荷、CO2削減
- リンの輸入や輸送に伴う環境負荷、CO2削減
- 現存肥料と比較して環境流出しにくいことによる環境負荷低減
サステナビリティ・安全性・機能性・デザインすべてにおいて高いクオリティです。資源や環境のことを本気で考え向き合ってこないと絶対に産まれない発明だと思います。
ボーンチャイナは主成分がリン酸三カルシウムであり、それが肥料として有用なことに着目して研究を行っていたそう。
生産過程でどうしても出てしまう規格外品たちを肥料としてリサイクルする技術を確立しました。食器に対する愛が深い。
BONEARTH、bone+earthという名前からも地球に対する優しさを感じていいですね。
効果があると確認できたため、肥料として国から認められました。国際特許も出願中。
今後はレストランや農家などの提携先を増やし、修復できない食器を肥料としてリサイクルしていく計画もあるそうです。パートナー募集中らしい。
現在は公式オンラインショップといくつかのセレクトショップのみでの取り扱いです。
ここまで自分たちの仕事とその結果生み出される成果である食器に対する愛を感じてしまった以上、なんらかの応援をしたいと思ってしまうのが人情。
ニッコーの製品を調べてみた結果、柳宗理の器シリーズが良かったです。
無地の白い器が一番使い勝手が良く好きというのもあり、17・19・23㎝のプレートは要チェックでした。
やはり環境・安全性・機能性・デザインのすべてを兼ね備えたすばらしい仕事は見ていて気持ちがいいですね!
せおぶんぐ