「チネカ」というサイトがあります。
「物語のあるお菓子」をテーマに、製菓で作品を作られている土谷 未央氏のサイトです。
アイデアから包装、言葉までのすべてを菓子と捉え、新しい食べる体験をつくる。
映画を題材に創案することを主とし、日常や風景の観察による気づきを菓子の世界に落とし込むことをオリジナルのものとする。
製菓、アートワーク、執筆、レシピ監修など多岐に渡る活動から、菓子の新しいかたち、価値の模索、提案を行う。
個展「たべるようにみる」を機に刊行された「She watches films.She tastes films.」は映画をもとに創作されたお菓子の作品集です。
この本とても不思議で、写真集とも画集とも、アートブックとも映画評論本としても、ある意味レシピ本としてもとらえることができる、境界線が非常にあいまいな一冊なんです。
そんな本から受け取る印象は終始「穏やか」です。
映画という一つの世界から、レンズを通して要素が抽出され、お菓子という方法を通して表現されたまた新しい世界は、とても優しい。
紙をゴムで束ねたつくりで、それもまたらしさだったり。
チネカの世界観が好きでときどきサイトを訪れていましたが、書籍発刊を知りすぐに購入しました。
同じ考えの人、たくさんいたようでめぼしい書店は軒並み品切れ。
かろうじて六本木 蔦屋書店に在庫があってひと安心でした。
She watches films.She tastes films Cineca
いつかpaletteを味わってみたいなあ。
せおぶんぐ