今月のインクは薫月文具堂さんから購入した、fanyantan(ファンヤンタン)のミニボトルセットです。
7月ですが5月のインクです。
2か月ほどインク見本をどうしようか考えていたんですが、ようやくこれにしようかというスタイルを決められました。
fanyantanは中国のメーカー。台湾は最近文具が盛り上がっている熱さを感じて時々情報を追っているのですが、中国も同じくらい熱い!アジア全体の文具熱の高まりを感じます。
5mlという量は、買ったはいいものの使いきれない…という悩みを抱えがちなインク沼初心者やライトユーザーに優しい仕様。ユーザーファーストな目線だなと思います。
せおぶんぐは積極的にインクを使った作品作りというよりは、インクの入ったびんを揺らして眺めたり、色見本を作って並べたりというライトな楽しみ方をしているのでとても助かります。他のインクでも5ml容器×多色での販売が増えてほしいです。
今回は青系の色が多い神思遠遊というセットを購入しました。
新品の状態ではシールが貼られているので、これを破って開封します。
ふたを開けるとゴム製の中栓があります。開けるときに8割くらいの確率で手が汚れるのでティッシュをかぶせて開けるのがオススメ。
5色を順に紹介していきます。
用紙はホワイトワトソン(水彩紙)です。
朝凪
とてもマットな質感。インク量で色の変化があまりなく、紫の混じった淡い灰青を楽しめます。
風薫
青緑ベースにピンク色の遊色あり。つるつるした紙ならもっとぬらっとピンクが光りそう。インクの量で青緑の濃さが変わります。
汐越松(しおこしまつ)
乾く前は深い緑ですが、乾くと茶色の混じった緑(というより緑の混じった茶色)~名前の通りの松色になります。インクの量で色が結構変わります。
夢浮橋
夢の浮橋の名前の通り、灰緑色をベースにしながらもつかみどころのないニュアンスカラーが広がり、ピンク色の遊色が出ます。インクの量で濃い緑~薄い灰色の緑+遊色のピンクとバリエーションが豊富に出ます。
インクの液体そのものがゆるく、5色とも同じガラスペンで書いているのに明らかに文字が太ります。
公式ホームページに振ると泡立つと書かれていましたが、個人的にはあまり気になりませんでした。
朧月夜
青みがかった黒よりの灰色がベース。インクの量によって黒灰~薄灰まで変化が出ます。
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最近Amazonでの取り扱いを始められたので、それに合わせて購入させて頂きました。2022年7月現在は品切れで、中国ではロックダウンでの封鎖が頻発しているので再入荷はまだ先になるかもしれません。
9000円以上購入される場合は薫月文具堂さんのストアからがお得です。
公式の色見本はつるっとしたトモエリバーが使われていたのでベースも遊色もビビットに出ていました。ホワイトワトソンのようなよく水分を吸い込む紙だと全体的にグレーがかったくすみ系カラーになりますね。
一言でこの色と言いきれない、微妙なニュアンスが魅力だと感じました!
せおぶんぐ