せおぶんぐはだいたい1万円を超えると「大きな買い物したなあ~」と感じる庶民なのですが、2022年9月はこちらが大きな買い物でした。
木工作家の川合優(かわいまさる)さんが手がけられた「箱膳S」です。
サイズは幅25㎝×奥行25㎝×高さ15㎝。
両手でしっかりと持たないといけない大きさです。
すべて日本製の杉でできています。
せおぶんぐは2019年の半ばから、通帳やキャッシュカードなどの大切なものを入れるための箱を探していました。
3年以上、木・紙・金属・プラスチックなどたくさんの素材の箱を探してきましたが、吟味を重ね、こちらの箱膳Sのサイズ感が一番しっくりくると判断したので購入となりました。
購入は日本の工芸品のみを扱うAnalogue Lifeさんにて。
川合優さんを知ったのもこちらからです。
江戸時代から昭和初期頃まで使われていた箱膳。中に食器をしまい、食事をする時は箱から取り出し蓋を裏返して一人用のお膳として 使います。現在の生活様式ではなかなかお膳で食事という訳にはいきませんが、スペースが限られた方の小さなテーブルとして、またお茶道具などを収納したり、その他使い方は色々です。
とある通り、もともとは食膳として使われていたものなのだそうですが、現代では収納が用途の中心なのは間違いありません。
釘などは使われておらず、木組みで構築されているようです。
見た目にも美しい。
ふたを開けるとこんな感じ。
開けるたびにふわっと杉の香りが漂って優しい気持ちになります。
外も中も無垢の杉の木目が見える、シンプルで無駄のないつくり。
佇まいがりんとしていて、触れるときに姿勢を正したくなるような、そんな雰囲気があります。
それが「中に入れるものを大切に扱う」ことに直結していて、通帳・カード入れとしての用途にぴったりだと感じました。
いい買い物をしたと大満足です。
ただ、無垢な杉の美しさはそのまま汚れや水濡れへの弱さにもなります。
丁寧な扱いは必須なので、購入時は用途や置き場所を考えた方がよさそうです。
制作者の川合優さんのホームページです。
木を育てること、木を使うことに対してとても真摯に活動されているのが分かります。
「国土の7割が森林であるにも関わらず、使う材木は7割が輸入に頼っている日本の木の再評価に繋げたい」という思いがあるそうで、今回の購入がその応援の一助になれば嬉しいなと思います。
せおぶんぐ