原宿にあるアトリエ・MITRAを訪問しました。
オフィススペース兼アパートメントの建築、THE SHAREの一室にあるアトリエのMITRA(ミトラ)は、日本で唯一ジャン・ピエール・コヒュートの陶器を取り扱っています。
去年の夏、FASHION PRESSのこちらの記事を見てから、是非手に入れたいと思っていたコヒュート。コロナも落ち着き経済活動が徐々に再開している7月、ついにアトリエを訪問する機会に恵まれました。
宝石とすら称されるコヒュートのうつわは、その独特な「結晶釉(クリスタライゼーション)」という技法で制作されています。
制作時に温度をゆっくりと下げることでつけた釉薬を結晶化させるそうです。
この結晶釉、結晶の形によって同じ色でも釉薬の配合が全く異なるそうで、それぞれの色と結晶の形の分だけ調合の数があるそう。
温度管理も非常にシビアで、同じ窯でも結晶化しない品も相当数あるといいます。
つまり棚に並ぶこの作品たちは、どれも職人の努力の結果ここにあるエリートなんですね!
自由にご覧くださいと言って頂いたので、実際に触れたり、並び替えたりしながらお気に入りを選出していきます。
当初は2枚だけの予定が、どうしても絞り切れず結果3枚購入することになりました(コヒュートファンあるあるだそうです)。
それがこちらの3枚!
コヒュートは青系統の色が多様で、涼やかな美しさがありますね。
まず最初に購入すると決めていた青緑色。2枚在庫がありましたが、より釉薬の色が濃く鮮やかなものを選びました。エメラルドグリーンの海のよう。
絞れなかった品その1。青紫の花のような結晶が濃い紫の釉薬の池に浮いているような印象を受けます。静かな華やかさが感じられてとても上品。
絞れなかった品その2。ファッションプレスの記事でこの青×オレンジの組み合わせのうつわを見た時「地球みたいだ」と思いました。この2色の組み合わせは国内のうつわでは見たことがなく、とてもエネルギッシュで新鮮だったのを覚えています。
価格は1枚7000円+税と、少し背伸びすれば充分手が届く範囲なのも嬉しい。
せおぶんぐは普段使いの食器としてではなく、文具などのディスプレイ用として手に入れたかったので枚数にこだわりはなかったはずなのですが、よくばって3枚購入をキメてしまいました。
また、コヒュートのバイヤーさん直々に販売を担当して頂き、お話を色々聞かせて頂きました。
パリでコヒュートのうつわを発見し、なんとか手に入れた住所を頼りにアポなしで工房を訪ねたこと。
コヒュート氏はすでに亡くなっており、現在は内縁関係だった方が中心となりチームで制作されていること。
情熱をもって行動することが一番大事なのだなと思わせられました。
「好き」は本当に強い力を持っていると思います。
コヒュートのうつわ、大切に使わせて頂きます。
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参考までに。
MITRAのご予約はこちらからできます。
THE SHAREは入口が奥まった場所にあったり、建物に入るにはオートロックの解除が必要なので入口でMITRAに連絡をしたり。靴を脱いであがらせてもらうなど、なんだか秘密基地におじゃまさせて頂くようなわくわく感がありました。
とても楽しかったです!
せおぶんぐ