りんごモチーフの雑貨「りんごモノ」を集めています。
今回はmore treesの「りんごのけん玉」を紹介します。
ニュートンが「万有引力の法則」を発見するきっかけとなったりんご。
そのりんごをけん玉の玉に引用し、地球の重力を体感できる玩具です。
遊べば遊ぶほど玉の塗料が落ちて、本物のりんごの表皮のようになります。
まさに発想の勝利のかわいさ。
ちょこんと乗った赤い実は、ずっと眺めていると最初からそこにあったかのような錯覚を覚えるくらいです。
2003年~2021年まで制作され、現在は販売終了しています。
デザイナーは鈴木康広氏。ファスナーの船などを制作されたアーティストです。
ちなみに鈴木氏が2006年に制作された「りんごの天体観測」も気になっています。
どんな作品なんだろう…。
ちなみに箱から取り出した状態はこちら。出荷されてる!
細部までこだわられて制作されたのが分かります。
本体はヤマザクラ、りんごの玉はカバ、台座はヒノキという3種類の木材が使用されています。見た感じや触れた時の質感が少しずつ違って面白いです。
台座にはmore treesの刻印入り。
台座があることで飾りとしてもきちんと機能しているところがありがたいです。
このりんごのけん玉の特徴に、使えば使うほど表面の赤い塗料が落ちて木の色が出てくる=りんごの皮がむけていく…というものがあります。
これが非常に悩ましいところで、「きれいなままコレクションとして飾りたい気持ち」と「けん玉として正しい使い方でキズという歴史を築いていきたい気持ち」の両方がせめぎあうんですね。
キズは不可逆なものなので、1回だけ遊んだ際についたキズのみで今は飾っています。
今は1つしか所有していないのでなかなか思いきって遊ぶということができないので、もう一つ入手する、というのも一つの方法かなと思うようになりました。
遊ぶ用と観賞用。オタクですね。
所有する人がどういう気持ちでモノに向き合っているか、が如実に表れるのがこの「りんごのけん玉」なのだと思います。
せおぶんぐ