ライフ社の限定ノーブルノート・コラボノーブルノートを集めています。
こちらは2022年6月に発売されたノーブルノートのハードカバー版、ノーブルブックです。
ハードカバーの表紙は黒の革を思わせるビニールクロス製。LIFEの文字は黒の箔押しでしょうか、つやつやしていて光を反射します。黒×黒のデザインで控えめながら高級感があります。
見返しと遊び紙はライトグレー。今までノーブルノートにグレーのイメージがなかったのでこれは意外でした。
せおぶんぐはノーブルノートの表紙と同じ色、横罫はライトブルー・方眼はオレンジ・無地だとブラウンかなと予想していたのですが外れましたね!
表紙の黒と合わせモノトーンでまとめたのでしょうか?
遊び紙をめくると本文のLライティングペーパー。
目次やページ番号はなく、中身はノーブルノートとまったく同じです。
ゴムバンドの詳細。黒とグレーの2色の織模様になっています。ここでグレーが使われていたのか!黒一色よりもアクセントになっています。
ノーブルブックは文京区千駄木にあるGOAT(ゴート)という文具店の店主さんがデザインされたそうです。ゴムバンドは特注品だとか!
ノーブルブックは恐れ多くもDesigned by GOAT店主でして、地味に拘ったのがこのゴムバンド。イメージしたものが既製品に無く、オリジナルで作ってもらいました。ノーブルらしいクラシカルな感じに一役買っていると思ってます。書き心地には影響無いところですが(笑)注目していただけたら嬉しいです。 pic.twitter.com/3bUD6ZELMC
— GOAT (@stationeryGOAT) July 9, 2022
どういう経緯でデザインを担当することになったのか気になりますね!
ゴムバンドの裏側。
モレスキンやロイヒトトゥルムは表紙全面にゴムをかけるデザインですが、ノーブルブックは表紙右上の角のみをとめる形になっています。他の高級ノート群との差別化の1つですね。
確かに、表紙を不要に開かないようにするという目的は角をとめれば達成できるので、よりミニマムなデザインともいえます。
裏表紙は無地。帯の宣伝文に「ハードカバー製本の高級モデル」とあります。
高級ノートといえば必ず名前が挙げられるノーブルノート。ですがライフ社は公式ホームページなどでは、ノーブルノートを「高級ノート」というふうには宣伝していません。品質の高いノートという文言は使われていましたが、あくまでこれはノートだよ、というコンセプトで製作されているもののように思われます。
そんな中、これこそが高級ノートだ!と打ち出す形で新発売されたノーブルブック。
ここにライフ社の高級ノートに対する考えが凝縮されているように思えます。
背表紙も文字などはなくシンプルな無地です。
ノーブルノートも黒い背表紙なので、並べた際に違和感がなくて良さそうです。
そしてノーブルブックの中で最も特徴的な小口染め。
無地なのでノーブルノート表紙と同じブラウンに染められています。
書籍の特装版などではたまに見かけたりもしますが「小口染めでブランドの世界観を表現する」というのはノートという媒体ではかなり珍しい。せおぶんぐも国内ブランドではやまま文具の三方色付けノートくらいしか知りません。
やまま文具三方色付けノート
横罫のライトブルー・方眼のオレンジ・無地のブラウンで3色並べると、異質感というか、普段使用するノートでは受け取れないエモさを感じられそうです。
ノーブルブック、A5サイズの価格は3200円+税。ページ数は192ページ。税込みで3500円を超える、1冊のノートとしてはかなり高価な値段になっています。
正直なところ、コストパフォーマンスで言えばノーブルブックより優れているノートはたくさんあります。
それこそ中身はノーブルノートとまったく一緒なので、コストを追求するのであればノーブルブックの意味はないくらいです。
それでも、細かい部分まで丁寧にデザインされたノーブルブックは、書くことが好きな人にとても素敵な時間をプレゼントしてくれる、という期待を抱かせてくれました。
ノートに書くこと、書く時間そのもの、そして書き終えた1冊のノートを眺める時間さえも「特別」なものにしてほしいというライフ社からのメッセージを強く感じます。
現在手元にあるのは無地だけですが、横罫と方眼も購入しています。3冊並べて悦に浸る予定です。横罫と方眼はコレクションとしての収集、無地は実際に絵などを描いたりして使用する計画を立てています。
今からノーブルブックに描く時間が待ち遠しいです。描きこむ時間、見返す時間、そして1冊すべて使い終わった時にこのノートが宝物になる予感にとてもわくわくしています。
せおぶんぐ